思い出話
皆さんは日常、カフェへ行く時ってどういう時でしょうか?
おいしいコーヒーが飲みたくなった時。
おいしいランチやスイーツを食べたくなった時。
とりあえず一人でのんびりしたい時。
お友達とたっぷり話をしたい時。
彼氏や旦那さんとゆっくりしたい時。
本を読んだり仕事をしたり、アイデアをまとめたりしたい時。
そのお店の雰囲気そのものを楽しみたい時……。
他にも様々なシチュエーションが考えられますよね。
カフェが専門料理店やレストランなどと違う点は、その利用の仕方に幅があることなのかなと思います。
飲食店ですが、飲食だけに重きを置いていないといいますか。
たとえば、我が家が夕食においしいものを食べたい!となったら、そのお店の「味」が9割を占めて決定されるのですが(あ、但し完全禁煙のお店であることが前提で…)、カフェに行く時は少し違う気がするんですね。
メニューがおいしいのはもちろん理想ですが、建物やインテリアの雰囲気や、スタッフさんの人柄、流れている音楽やコンセプト、そういったものも大きく影響して「今日はここのカフェへ行きたい気分だな~」となるような気がします。
あくまで うちの場合は、ですけど。
今日はのんびりしたいから。
今日はおいしいコーヒーがどうしても飲みたいんだ!
今日は愛犬と一緒だから☆
…なんて、その日の気分で選べるお店がたくさんあるというのはありがたいことですよね
私が何軒かの飲食店にかけもちで修行させてもらっていた頃、週に1度 必ず寄っていたカフェがありました。
当時4軒のお店をかけもちしていたのですが、週に1度だけはランチタイムにカフェ、夜に鉄板居酒屋というシフトだったのですが、2軒とも自宅からは少し遠い場所でした(車で1時間ほど)。
なので仕事と仕事の合間に帰宅することもできず、でもゆっくり休みたいし甘いものも補給したいし…という条件にぴったり合い、夜のお店の場所にも近いそのカフェに入り浸っていました。
大きな倉庫を改装した造りで、天井が高く広々とした空間に、センスがよく居心地のいいソファとテーブル、雑貨や観葉植物、古い家具やかわいい食器、おいしい手作りケーキ、優しい音楽、いつも笑顔で迎えてくれるスタッフさん…。
本当に大好きで、うちの近くにあったら毎日通ってもいいと思えるお店でした。
おいしいケーキとドリンクでランチタイムでの疲れを癒して、のんびり本を読んだり、時にはウトウト居眠りしたり、雑貨を見たり、スタッフさんとおしゃべりしたり…。
それで「よーし、夜からの仕事も頑張ろう!」と元気が出たものでした。
何か月かはそうして通っていたものの、その2軒のお店での修行を終えると なかなかそちらまで出向く機会がなくなり、行きたいなぁと思いながら日々が過ぎていきました。
ある日、久しぶりに出向いてみたら、何日も前に閉店されていた旨の張り紙が…。
お店の入っていた建物自体が老朽化しており、取り壊すことになったからだそうです。
もう…とてつもなくショックでした。
せめて、いつもよくしてくださったスタッフさんにご挨拶がしたかった。
いつもありがとう、本当に私のオアシスでしたと伝えたかった。
もしかして支店の方に移られたのかもしれないと思い、そちらに行ってみたのですが、あのお店が閉店と同時に辞められたとのこと。
本当に残念でなりませんでした。
お名前や連絡先を聞いておけばよかった。
いつでもお店に行けば会えると思っていたから…。
もう何年も前の話です。
ここしばらくずっと忘れていたんですが、先日ふと思い出したので書き留めておきたくなりまして…。
あの時のスタッフさん、今どうしていらっしゃるでしょう。
前からあった支店や新しくできた支店も素敵ですが、あなたがいて笑顔で迎えてくれたあのお店が、私は大好きでした。
やっぱりカフェっていいなと思わせてくれるお店でした。
本当に本当に、ありがとうございました。
私がこれから作るお店、そんな風になれるかは分かりませんが、ふと「今日はCAFE f.t.に行こう!」と思ってもらえるようになれたら、とても嬉しいことだなぁと思います。
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