さて、滋賀県のシブヤオートモビルさんでオイル交換と点検をしてもらい、4時頃に草津田上ICに向かって出発しました。
本当は滋賀県で有名なクラブハリエさんに寄って、カプチーノとバームクーヘンをいただいてから帰りたいところでしたが、そろそろ高速に乗らないと、東名阪で亀山~四日市間が混んでくる時間帯です。
…いや、ちょっと遅いくらいかも?と思いながら高速に乗ると、しばらくして渋滞情報が。
やっぱり、すでに亀山JCT付近では渋滞が始まっている様子でした。
わ~、まだ5時前なのに~土曜日だし、よけいなんだろうなぁ。
渋滞についてしまうと1時間以上は動かない状況に陥ると予想できました。
ミッション車での渋滞は辛いので、回避するため、夕飯も兼ねて亀山の手前の土山SAで時間をつぶしていくことにしました。
最初はお店の入り口に近いところに停め、まずコンシェルジュで渋滞情報を確認しました。
現在1時間以上の渋滞だそう。しかも伸びているとのこと。
ただ土曜日なので、緩和する時間帯は読めないそうで、下手したらここで時間つぶしてもまだ渋滞している可能性はありますが…
まぁ7時半くらいまでのんびりして、その時もう一度確認してみようということに。
ひとまず夫はバスに戻り、私はお土産売り場やコンビニをぶらぶら。
トイレに向かうと色んな屋台も出ていてにぎやかな感じでした。
ん~、夕飯にはまだ早いし、バスの中で少し仮眠しようかな~と戻ったところ、私が中にいる夫に声をかけるより一瞬先に、バスの窓をコンコンとノックする見知らぬおじさまが。
なんだろう?と思い、夫が反応する前に、
「あ、どうも、うちの車ですが…」と後ろから声をかけると、
「あー、そうですか。いや、ええ車やな~と思って」とにっこり笑って答えてくれました。
ここのSAで清掃や環境管理のお仕事をされている感じの作業着を着た、60後半~70代と思わしき、人のよさそうなかわいい感じのおじさまでした。
「いや~珍しい車やなぁと思って。きれいやしねぇ。」と褒めてくださいます。
私たちが買ってからは何も手入れしていないので(布で拭いて、カバーをかけているだけです)、前オーナーさんがきれいにしてくださっていたおかげだと思うので恐縮なのですが…
するとおじさまが、もっときれいに維持していくためのお手入れ方法を詳しく話して下さいました。
おじさま曰く、
「ゴムのところは安いワックスでいいからちゃんと塗り込んで、乾いた布で黒い汚れが付かなくなるくらいまでしっかりこすってやるとゴムに艶と弾力が戻るからね。」
「錆びが出てきそうな部分は今ある錆びをこすり落としてから、錆止めをちゃんと塗り込んでやるとええね。」
「ボディもまめにワックスしてあげると、白はより白く、赤はより赤く、鮮やかになってもっときれいになるからね」
などなど…。
話してくださっている間も、終始優しい眼差しでバスのことを見てくれていて、本当に車が(そして車のお手入れが)お好きなんだろうなぁと伝わってくるような口調で教えてくれました。
そして、
「これね、ヤ◎セに行って聞いてきた手入れの仕方やで、高級車と同じようにきれいになるでね」
と言って、またニコニコと手を振って去っていかれました。
わ~なんだったんだろう、今の楽しい時間は!
もっとゆっくり話していたいくらいだったんですけど(なぜヤ◎セがおじさまにそんな秘密を教えてくれたのかとか、そういうことも含め・笑)、気さくに声をかけていただけたことが嬉しかったし、色々勉強にもなりました。
もしワーゲンバスじゃなかったら声をかけてもらうこともなかっただろうと思うと、何だか不思議な気分です。
お茶目なおじさま、ありがとうございました!
またワーゲンバスで土山SAに寄りますから、その時はぜひまた見つけて声をかけてくださいね
そんなことがあり、しばしテンション上がって夫とワイワイ話していましたが、やっぱり朝からの疲れが出てくる時間帯。
少し休んでおいた方がいいなぁということになり、夫は後ろのスペースで寝転がり、私は助手席で寝ようとしたのですが、何せ周りの車や人の出入りが激しく、車と車の間を通って行く人が見ていく(ような気がして落ち着かないし、実際こちらのことを言っている声が丸聞こえだった)し、あげくに車と車の間が狭いため、誰かが通る時にサイドミラーに当たっていったらしく、ガクンと下に垂れ下がっているのを発見して(ワーゲンバスのミラーは ねじで角度を固定しているだけなので、ねじがゆるいとすぐに動いてしまいます)、こんな入り口付近に停めていては落ち着かん!ということで、トイレがある方のほとんど車のいない場所に停め直しました。
は~…落ち着く~
そしてちょっと早いけど、コンビニや売店で夕飯を仕入れました。
お弁当、サラダ、タイムセールだったアメリカンドック、まる天のたこ棒とチーズ棒。
そしてうっかり昨日買っていて持参していた、あまおうのロールケーキとメープルシフォンケーキ。
それに昼間の暑さで持って来なくてもよかったな~と思っていたポット入りの熱々の紅茶は、夜になって冷えてきた今、最適温度です。
うん、メニューとしては完璧(笑)
さて、ピクニックさながら、バスの後ろスペースで広げて食べようということになったのですが、今度は周りは静かで落ち着くものの、建物から離れていてとても暗い…
街灯の明かりもさほど届かず、ルームランプはバッテリー上がりが心配で付けられず(BGMは極力かけない、信号待ちではライトを消す、というのが鉄則の車ですので…)、時々 携帯のライト機能で物や場所を確認しながら食べるという、「闇鍋」ならぬ「闇弁当」状態。
ところが、なぜかこれが楽しくて!
そもそも車の中のように限られた空間で過ごすことが苦でなく、更にそこで食べたり寝たりなんてできると、秘密基地のようで、なんだかワクワクしてしまうのです(子どもの頃の2段ベッドもそういう感覚で楽しかった記憶が♪)。
そんな場所で、クーラーボックスをテーブル代わりにしてお弁当を広げているだけでピクニック気分なのに、それが暗くてよく見えない、なんてオプション付きなんですから、楽しくないわけがないです(笑)
その後少し休憩して、7時半頃コンシェルジュを再訪すると、渋滞も30分ほどになっており、実際行ってみるともうほとんど緩和していていて、スムーズに帰ることができました。
うん、今度のオイル交換の時もこのパターンで行けば、渋滞でイライラせずに済むなぁ。
渋滞回避のため、ただ時間つぶしに寄ったつもりの土山SAでしたが、思っていたより楽しく、いい時間を過ごせました。
そして、私的には ワーゲンバスが呼び込んでくれた?楽しい出来事が凝縮した日で、一日仕事で疲れたけど、なんだか元気も湧いてくるような、そんなとある土曜日でした
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